自社の前月の業績はいつ確認していますか?翌月10日頃ですか?それとも20日頃ですか?それとももっと後ですか?自社の業績をいち早く把握することはとても大切だということはいつもお客様にお伝えしていることのひとつです。
前月の売上、客単価、客数、売上に連動する経費(仕入など)、毎月固定的な経費、毎月の借入金の返済額、などなど。これらの数字を把握して分析することで、今後伸ばしていく部分、改善していかなければならない部分が明らかになります。この明らかになった部分に対して迅速にどのような意思決定を行い、どのように行動していくか、このような一連の活動がさらなる業績の向上へと繋がっていきます。
ところで、毎月翌月10日までに自社の業績を知ることは、難しいのでしょうか。いいえ、決してそのようなことはありません。実は、数字をまとめるにあたって必要な関係者に少し協力してもらうと、案外スムーズに毎月翌月10日までに自社の業績を知る、経営の意思決定に活用できる試算表を作成することができます。
現金商売の売上であれば、日々の売上日報を現場の方に少し協力してもらって、タイムリーに経理と共有してもらうようにします。本部と現場で日報データをリアルタイムに共有していれば手間なく情報が集まります。
売上の請求書については、誰が請求書を発行しているのか、にもよるのですが、請求データを一か所に保存して共有するようにしておくとスムーズです。仕入や諸経費については、取引先に少し協力してもらって、請求書の情報が経理に届くタイミングを翌月頭にしてもらいます。なんらかの事情があって間に合わない場合は、概算でもいいので数字を出してもらうようにします。
そうすると概ね翌月5日には、試算表作成のために必要なほとんど全ての情報が集まります。次の段階は、集まった情報をもとした試算表の作成です。数字を作る際には、最小の労力で済むようにしたいものです。そこで、可能な限り手入力はしないようにします。手入力してしまうと熟練の経理の方でもそれなりに時間がかかってしまうからです。基本的には会計ソフトに集まった会計資料のデータを取り込んだり連動させたりします。生成された会計データを人間の目で確認します。
毎月の業績を早く知ることは業績を伸ばすためにはとても大切です。そのためには多くの関係者に少しずつ協力してもらう必要があります。ぜひ、実践して行きましょう。
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